再生最大の企画と、フォロー獲得効率最大の企画は違う
TikTokでCoCo壱は約37.8万再生。一方、サーモンは1,000再生あたり18.8フォローで最高。制作判断を再生と転換で分ける。
鷲尾伶菜「わしおです。」ショート動画運用の10月レビュー。TikTok・Instagram・YouTubeの成果と視聴者の違いを比較し、冒頭構成・発見経路・視聴維持・フォロー獲得のどこに改善余地があるかを整理しました。
最初の5分で方向性を共有するためのエグゼクティブサマリー
TikTokでCoCo壱は約37.8万再生。一方、サーモンは1,000再生あたり18.8フォローで最高。制作判断を再生と転換で分ける。
一般常識クイズはInstagramスキップ74.3%。YouTubeでは30秒時点の維持率82%。冒頭14秒の説明短縮を検証する価値がある。
TikTok視聴者は女性56%。YouTube視聴者は男性69.4%。一方、Instagramはフォロワー属性のみなので同じ母集団とは断定しない。
施策は確定事項ではなく、11月に検証する優先仮説。成功判定は後半に掲載。
全6企画を共通IDで照合。公開後累計の比較であり、同一の7日間ではありません。
| 企画 | TikTok | YouTube | TT/IG |
|---|
発見 → 視聴開始 → 維持 → 転換。似た指標でも分母が違うため混ぜません。
炊飯器は38.6%で最小、一般常識は74.3%で最大(差35.7pt)。大きな差だがInstagramだけで結論を出さず、編集冒頭の秒速を変えて再検証。
E-girlsは80.9%で最高、炊飯器64.2%との差16.7pt。検索意図と入口の内容一致も影響し得る。30秒時点の維持率とは別指標です。
| 企画 | IGスキップ | YT入口継続 | YT30秒維持 | YT検索 | TTフォロー/1,000再生 |
|---|
※YT30秒維持率はStudio上に注記のある動画のみ。サーモンは未取得。ShortsのサムネCTRは必須項目から除外。プラットフォームが示す公式一律の「理想スキップ率」などは確認できないため、表の色はこの6本の内部比較用です。
性別・年代に加えて、非フォロワー到達とファン化を別々に評価します。
率の定義が違うため、直接ランキングには使いません。
TikTokは10月25日以降、日別集計上でリピーター比率が上昇。YouTubeライブは新規視聴者が一定数いる一方、登録済み視聴者が総再生時間の多くを占めています。
次の検証:媒体別に初回接触からフォロー・再訪まで進むかを、可能な同じ期間で追う。
代表企画を選択。結果・冒頭・中盤・オチ・改善案を一画面で確認します。
各グラフの「数字→読み取り→反証→次の打ち手」を一箇所に集約
ここに記載するのは、計測で確かめられた差と、それを説明できる候補仮説です。投稿回数の少ない初月に、単発の数字で企画を永久停止・固定することは避けます。
観測:TikTok 377,673再生・フォロー/千再生6.65人。サーモンは95,552再生で18.8人/千再生。フォロー効率はサーモンが約2.8倍。
仮説:CoCo壱は「激辛+1万円」のルールで初見にも届く。一方サーモンは本人の自然な反応がフォロー動機に結びついた可能性。
次に試す:認知狙いの食チャレンジとフォロー狙いの人柄企画を別KPIで制作。成功は再生数だけで判定しない。
観測:IGスキップ74.3%に対し炊飯器38.6%(差35.7pt)。一方YouTubeでは一般常識の30秒維持が82%と高い。
仮説:説明を聞いてもらう前提の編集がフィードに合わず、実際の出題に入った後は視聴意欲が残る層がいる可能性。
次に試す:0秒から第一問。罰ゲームの説明は2秒字幕。IGスキップとYTの入口継続を主KPIにし、途中維持も監視。
観測:YouTube検索流入はE-girls 17.2%、一般常識2.2%。同じShorts間で約7.8倍の構成比差。
仮説:グループ名・楽曲名など、探される対象が明確な企画は検索面に載りやすいかもしれない。
次に試す:タイトル・冒頭に本人名/企画名を明示する派生企画。検索の割合だけでなく絶対流入数を確認する。
観測:炊飯器はTikTok 223,804再生、Instagram 16,380再生。Instagramでスキップ38.6%は良好だが、YouTube入口継続64.2%は6本で下位。
仮説:冒頭の「入れる/入れない」は理解しやすいが、TikTokの配信量・興味関心によってさらに伸びた可能性。
次に試す:3媒体で動画本編は共通、冒頭1〜3秒の見せ方だけ最適化。同一7日後で比較し配信量の差も考慮。
ライブは実際にサムネイルCTRを比較可能。ShortsのCTRとは混同しません。
「検索2.2%」だけではゲーム名流入の強弱を見誤ります。検索語句の割合は検索から来た人だけの内訳だからです。
※検索語句の上位表示を用いた近似で、検索語を網羅しません。「dbd」を含むほかの検索や、ゲームカテゴリからの流入はこの計算に含めていません。割合・再生数は丸めを含みます。
DBDライブで検索由来は約59再生。少なくとも検索語「dbd」単独では約7再生相当。名前検索に対してゲーム語からの発見機会が薄い可能性。
検索クエリ総量、ゲーム需要、配信時間、競合、説明文、ゲームカテゴリ設定、投稿後日数などが影響します。特に「検索流入率の業界標準」はYouTube公式には示されていません。
DBDの57.6%は他2本を上回ります。配信テーマの違いが新規接触に寄与した可能性はありますが、タイトル以外にも影響要因があります。
DBDでも視聴時間の74.6%は登録者。これは「74.6%の視聴者が登録者」という意味ではありません。YouTube公式も登録者は視聴時間が長い傾向を示しています。
| ライブ | 外部流入構成比 | 外部内の instagram.com | 全再生に占める概算IG由来 |
|---|---|---|---|
| ハロウィン監視 | 23.4% | 36.3% | 約8.5% |
| 家作り・雑談 | 23.8% | 31.5% | 約7.5% |
| DBD | 30.6% | 13.3% | 約4.1% |
これらは外部流入比率×外部流入内ドメイン比率からの試算です。Instagramアプリ内リンク等は計測上別ドメイン・不明流入になる場合があり、全IG由来を測った数字ではありません。
2026年11月上旬に公開されているゲーム配信の実例。再生数の優劣ではなく「ゲーム名・企画の具体性・誰向けか」の書き方だけを参考にします。
ゲーム正式名を冒頭に提示し、イベント後という「いま見る理由」を付与
略称・企画形式・初見歓迎・日本語ゲーム名を併記
ゲーム名+継続企画+配信形式+使用環境が伝わる
「家を建てる」にゲーム名・ジャンルを足し、検索の文脈を明確化
| 現行のタイトル(要約) | 改善例(配信内容に合わせて調整) | 狙い |
|---|---|---|
| DBD ハロウィン🎃 | 【Dead by Daylight / DbD】ハロウィンイベントで脱出できるか?|鷲尾伶菜 | 正式名+内容+人物 |
| 雑談しながら家作る。 | 【Minecraft】雑談しながら家づくりに挑戦|鷲尾伶菜 ※ゲームがMinecraftの場合のみ。実際のゲーム名に置換すること。 | ゲーム名と目的を明記 |
| ハロウィン前夜に事故物件を監視 | 【実際のゲーム名】ハロウィンの事故物件監視で異変を見つけられる?|鷲尾伶菜 | ジャンル+ゲーム名+問い |
ゲームタイトルを明記し、内容に合った具体的な企画名・人物名を設定。配信時間・告知強度を可能な範囲で揃える。
判定:公開後7日間の検索流入回数、検索語句のゲーム名比率、新規視聴者数、視聴時間の変化。
流行ゲームはYouTubeゲームトレンドや視聴者の検索需要を事前確認。人物の得意ジャンルとの相性・権利条件・継続可能性も評価。
判定:非登録者の視聴時間・新規人数・登録転換。ゲーム変更とタイトル変更を同時に行った回は因果の解釈に注意。
補助KPI:CTRは同じ流入面で比較し、検索流入「比率」だけでなく「絶対数」を見る。登録者・非登録者の視聴時間比は平均視聴時間の差も併記。どの比較も日数を揃える。
| タイトル(要約) | インプレッション | CTR | 新しい視聴者 | 登録者の総再生時間 | 外部流入 |
|---|
新しい視聴者は人数ベースの区分、登録者の総再生時間は時間ベース。両者を足したり引いたりしないこと。
DBDハロウィンは新しい視聴者57.6%、CTR3.6%で3本中最高。一方、登録者が総再生時間の74.6%を占めます。新規の入口と長時間視聴の担い手は異なり得ます。
従来:「DBD ハロウィン🎃」
改善案:「【Dead by Daylight】ハロウィンイベントで脱出できるか?|鷲尾伶菜」
正式タイトルで検索流入が増えるかを確認。CTRや新規視聴者率が同時に上がるかも追跡します。検索流入不足の原因がタイトルだと確定したわけではありません。
公式公開情報・自社ベースライン・検証用の暫定目標は、根拠の種類を分けて表示
「良い数値」の一律基準がない指標は、無理に業界平均を作りません。プラットフォームが公開している定義や実際の比較目安を示し、基準のないものは自社動画同士の比較で判断します。
YouTube公式の比較範囲あり 全動画・全チャンネルの半数で2〜10%。今回のLIVEは1.9% / 3.0% / 3.6%。ハロウィン1.9%は下限付近。ただしライブ専用の理想値ではなく、流入面や露出規模の差で変化します。
公式根拠 ↗公式の理想割合なし DBDライブの検索2.2%、ハロウィン監視1.9%。ShortsではE-girls17.2%だが、形式が違うため業界平均として使えません。次回は同じライブ形式・公開7日間で検索流入の絶対数を比較。
公式ヒント ↗公式の目標値なし 今回74.6〜86.4%。登録者は長く視聴しやすいことがYouTubeヘルプでも示されています。新規視聴者の人数と未登録者の平均視聴時間を同時に見る必要があります。
公式根拠 ↗一律の理想値なし LIVEは37.3% / 49.3% / 57.6%。DBDが3本中最高。3本中央値49.3%を暫定的な社内基準として使う。ただしゲーム・配信時間帯や検索需要で変動します。
公式定義 ↗自社5本の実測比較 炊飯器38.6%(最小)、一般常識74.3%(最大)。差35.7ポイント。プラットフォーム共通の理想値があると仮定せず、次回は同条件の企画と比較し減少を目指す。
社内相対評価自社6本の実測比較 TikTokサーモン18.8人、CoCo壱6.65人、炊飯器3.25人。サーモンはCoCo壱の約2.8倍。公式の普遍的な基準は不明。動画単位の帰属でありアカウント純増とは異なる。
社内相対評価母集団を揃えない比較 TikTokは視聴者女性56%、Instagramはフォロワー女性30.5%、YouTubeは全形式の視聴者女性30.6%。これだけで「新規接触層が完全に違う」と断定せず、取得対象・期間を注記。
定義に注意CTRはブラウジングと検索で異なり、Shortsとライブでは視聴開始の仕組みも異なります。新規視聴者割合の「高いほど良い」も単純ではありません。今回の目的が「非ファン獲得」なら、第一に新規視聴者の絶対数・非登録者の視聴時間・登録への転換を追います。
① 指標の分母と期間を確認 → ② 同じ面・同じ形式の内部比較 → ③ 公式の参考値があれば補助線に使用 → ④ 代替説明を列挙 → ⑤ 次回の観測設計を決める。テスト目標値は管理用の仮置きであって、プラットフォーム公式値ではありません。
やることを増やすのではなく、検証できる変更だけを残します。
ルール説明14秒を字幕2秒に圧縮する
中盤の30秒維持率も併記
現状74.3%から10pt改善目標
ランダム条件+人物リアクションで2本制作
併せて7日再生・プロフィール訪問
単発を成功基準にせず2本で判断
完成料理の0.5秒先出しあり/なしを検証
入口と中盤を別々に確認
YT入口継続64.2%超も目標
視聴者が何を見る配信かを検索結果で伝える
同時に登録者純増を記録
タイトル以外の要因も記録する
各仮説の根拠と「それ以外の説明」を併記しています。クリックすると詳細を表示します。
計測期間・分母の違いを可視化し、公開前に確かめることを管理します。
| 単位 | 対象と期間 | 用途 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 期間内発生 | TikTok・YouTube/10月1〜31日 | 月間成績の評価 | YouTubeはShorts・ライブ・通常動画の合計を含む |
| 投稿別累計 | 6企画/投稿後〜取得日 | 企画の違いを把握 | 投稿日や動画の経過日数は異なる |
| 直近30日 | Instagram/10月初旬〜11月5日頃 | フォロワー増加・閲覧傾向 | 10月単月の数値とは呼ばない |
| 公開後累計 | YouTube個別のリーチ分析 | 検索・おすすめ・外部の違い | 直近48時間のリアルタイム流入とは混ぜない |
タイトルだけ変えるテストと話題ゲームテストは分ける。検索流入の絶対数と新規視聴時間を同条件で比較。
IGは直近30日純増+2,183を確認済み。TikTokは動画別獲得数とアカウント純増の違いに注意。
同じ企画でも投稿日が異なるため、次回から公開7日で比較する。
現状の属性はフォロワー。TikTok・YouTubeの視聴者属性との完全一致比較はしない。
タイトル修正によって検索流入が増えたかを検証するため。
レポート内容・数値・閲覧範囲の最終確認後にのみ実施。今はオフライン運用。
外部根拠:YouTube CTRのFAQ / 登録者の視聴傾向 / タイトルとサムネイル / 説明欄と検索語 / ゲームジャンルの設定。公式は自社KPIの保証値ではありません。
データ出典:ユーザー提供のTikTok Studio CSV(Overview / 動画別 / Viewers)、Instagram Insights(画面収録)+vidIQ連携、YouTube Studio(2026年10月アカウント分析・動画別リーチ/視聴維持・ライブ分析のスクリーンショット)、vidIQの公開競合データ。表示値は取得時点のデータです。